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2004/09/23

得るもの

ビリヤードは、やってもやっても新たな発見があって面白い。特に、ほかの人の考え方を聞いたり、プレーを見たりすると、自分だけでは見つからないような発見もあったりする。その相手は、初心者、上級者を問わず、誰に対してもいえることなので、いろんな人と撞くのが楽しくなってくる。

さて、ちょっと暇になったので、クラウドに行った。祝日ということもあり、店内は混み合っていて、ハチミギの面々も何人か見られる。球症候群(シンドローム)らしいヒネさんもいて、「忙しくても来る!」だそうだ。なるほど、それぐらいの気合いを持っていないと球は強くならないのかも。混み合っていたこともあり、空き台が少ない。ということで、調度入り直す方と相撞きすることになった。最近B級に上がった方だそうで、さすがに入れがしっかりしている。入れに対してすごく集中しているのが感じられ、ポジションのことを気にしすぎることがある僕は、こういう部分をもう少し見習わなければと感じた。でもなんだか今日は調子がよくて、いい感じで撞ける。その方の集中する姿が、うまく自分にリンクできているのかもしれない。マスワリは出なかったけど、ウラマスが出た。4セットマッチを3ゲームほど楽しんで、続いては台を移ってヒネさんと王(様)さんと撞くことになった。ビリヤードを一緒にできる仲間が増えると、どんどんいろんな人と撞くことができる。気分が変わるし、相手のリズムも変わる。こういう変化への対応力というのは、ビリヤードにとってすごく大事なことだと最近感じる。どんな状況でも自分のプレーができるように、対応しなくてはいけないのだ。その対応力を上げるという意味でも、いいことだと思う。

3人でしばらく撞いていたわけだが、調子はそのまま持続できた。マスワリが出た。うーん、1日1回くらいはマスワリ出したいなぁ。その後、ヒネさんとセットマッチを2ゲームやったのだが、こちらは完敗。ダメだ、勝てる気がしない。トばしてはいけないというプレッシャーが、トばしにつながる最悪の状況。もっと慎重に、もっと確実に、トばしてはいけないという考えがなくなるまで球に集中する必要があるみたいだ。いつも次こそは・・・と思いながら、終わってしまっている。そんなゲームの中、ヒネさんが5番から9番までをクッションを使わずに取り切った。軽い引きや押しを絡めながら、球を殺して少し走らせているだけ。でも、狭い範囲の中で、ピタッ、ピタッと手球はポジションされていく。要は力加減とフリが完璧なら、クッションさえもいらないということだ。台によってクッションからの手球の動きとか伸びなどは変わってくる。このようにクッションを使わずに確実に取れれば、そうした問題も関係ないのだ。フリと力加減だけを使って、最低限の手球の動きで球を取り切る。ハッキリいって理想型だと思うのだが、できないよなぁ・・・。球1個もズレることのない、引きや押しのコントロールは、見ていて感動してしまった。ビリヤードのポジショニングの基本は、コースに沿って手球を動かすことだ。もちろんそれはすごく大事だが、ゲームの中でコースで走らせられない状況というのは多く出てくる。最悪の場合、ピンポイントで「出し」を決めなくてはいけないこともある。それをピタッと決められるのは、対戦している相手としてはかなりショックを受けてしまう。ただそのピタッと決めるポジションでも、うまくコースを考えているのがわかった(下図)。2番へのポジションは、右の短クッション際に出すしかない。僕はきっと迷わず、引きで短クッション際に持っていこうとしただろう(図:青線)。でもこれは微妙な力加減が必要になる。ヒネさんはこうした状況で、長ー長の2クッションでポジションしたのだ(図:白線)。なるほど、と感じたのは、途中で手球が2番を隠している球に当たったとしてもポジションできる点。きっと撞いているヒネさんも、当たってもいいという感じで撞いたのだと思う。球のないところを走らせるポジションではなく、球のあるところを走らせるポジション・・・勉強になった。

040924

クラウドで4時間ほど撞いたあと、ヒネさん王さん、そしてGさんと一緒に夕飯を食べに行った。そこではずっとビリヤード談義。特殊といえば特殊だが、こうした話を真面目に語れるというのは面白い。グリップの握り方やストロークなどの細かい話から、ビリヤード連盟などの大きな話まで、マニアの集まりみたいだった。そうそう、ここでGさんに、厚めの球の狙い方を教わった。ボーラードでは厚めの球が多くなるため、厚めの球が苦手な僕はボーラードがうまくいかないという話から教わったものだ。これはちょっと試してみて、球の厚みの取り方の話と絡めながらここに掲載しようと思う。夕飯場での話は、いろいろな知識が飛び交っていて、かなり頭が爆発しそうでとりあえず覚えておくというので精一杯だったが、個人個人が実践から考え出してきたこうした話は、雑誌や書籍を読むのとはまったく違う意味を持っていて勉強になる。改めて感じたのは、ビリヤードはプレーヤーそれぞれがいろんな考え方や意見を持っていて、それはすべてが正解であるということ。ある人にはダメなことでも、ある人は正解だったりするから楽しい。その正誤の判断は、やっぱり個人個人がビリヤードを続けながらつけていかなくてはいけない。そのためにはどんな些細なことでも、多くの人のプレーを見たり、意見を聞いたりするのが大事なわけで、僕もこれからどんどんと多くの意見を聞いて、それをここにまとめていきたいと思っている。

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コメント

あんまりおだてると調子に乗るから程々でいいですよ。

相手がヒネぐらいの腕前だと、たとえローボールからでも取りきる可能性は高くなってきますよね。
そうすると入れ一辺倒の考え方ではトばしたら最後って事になりかねません。
そうすると当然入れに対するプレッシャーがかかってくるわけで、これが試合ともなればガッチンガチンになってしまう原因になりますでしょ?

ここで逆転の発想で『相手に突かしてやる』と考えてみてはいかがでしょう?
それが攻めのセーフティーという考え方だと思います。駆け引きと言っても良いかも知れません。
以前島田プロと相突きした時に「一生懸命入れてるけど相手に突かせる事を考えた方がいいよ。」と言われました。

集中力なんて1~9まで持続させるのはしんどいです。
でもトラブルが無ければ5個なら取りきれそうでしょ?
だったら相手に4個落とさせるか、自分で4個入れて休憩を挟むかした方が集中力も途切れずいけると思いませんか?

偉そうに書きましたが、僕はこの考え方をするようになってからゲームや試合が楽になってきました。また、これを覚えるとビリヤードに対戦相手が必要な事、というか対戦相手がいた方が面白さが何倍にもなる事を発見しました。
そうするとヒネのようなそこそこ腕の立つ相手とやるのが楽しくなってきました。
突いてる時は一人。ではどうやって相手にテーブルを渡すか?そう考えると今度は無理に入れを狙わなくなってきて却ってシュート力が上がってきた気がします。

ビリヤードって奥が深いですね。(^.^)

投稿: スギケン | 2004/09/24 20:10

そうですね。頭ではわかっていても、いざゲームになると・・・という感じです。でも、セーフティーをするというのではなくて、例えば取り切りが難しい配置などは「この球をトばしても取り切られない」と考えれば、無理な出しにチャレンジして入ればラッキーくらいの気持ちで撞けますね。ただ、ヒネさんはそうした配置も取り切ってしまいそうで・・・。あ、あんまりおだてないようにします。

ちょっとこれからの相撞きなどでは、この「撞かせてみる」というのを実践してみます。きっとそうすることによって、台の球の散り具合など全体が見えるようになるかもしれません。試合のように真剣に・・・ではなくて、試合に勝てるようなゲーム運びを覚えるという気持ちで頑張ります。なんか、ヒネさんに勝てるような気がしてきた。

投稿: アライ | 2004/09/24 23:12

俺、標的にされてます?・・・^^;

アライさん、また撞きましょうね。

発言は控え目に・・・

別に変な意味では、無いので、ご安心を。

投稿: ヒネ | 2004/09/27 12:24

やっぱ、ひとつだけ・・・。

ポジションやセーフティは、クッションを多く使った方が、誤差が縮まるって話、聞いたことあると思います。

それっすよ!

投稿: ヒネ | 2004/09/27 12:35

標的にはなってないと思いますよ。とりあえずいまの僕の倒すべき目標ではあります・・・って、標的かも。

「クッションを多く使う」ですね。そういえば、よく本などに書いてあるかも。でも、いざ使おうと思うと、やっぱり邪魔な球にぶつかるのが怖いですね。それをうまくかわしつつクッションを使えるよう、頑張ろうと思います。

投稿: アライ | 2004/09/27 12:54

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